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生命を巡る旅

生命を巡る旅」は当社PR誌「三洋化成ニュース」に連載しているものです。
動物写真家、前川貴行氏は、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組んでいます。

日本最大の猛禽類「オオワシとオジロワシ」

三洋化成ニュース No.507号掲載

オオワシとオジロワシは、日本に生息する鳥類の中で、最も大きな体をしている。しかもオスよりメスの方が、体が大きい。ワシやタカ、フクロウなどを猛禽類というが、哺乳動物やほかの鳥類、魚などを鋭い鉤爪で鷲づかみにして襲い、食べる。オオワシの翼長は最大で2・5㍍と巨大で、鮮やかなオレンジ色のくちばしが特徴だ。オジロワシの翼長は最大で2・4㍍ほどで、オオワシより若干小柄といえる。名前の通り、白い尾羽が特徴。両種とも生息地全域で数を減らしていて、オジロワシは2万から4万羽、オオワシは5千羽ほどとみられ、絶滅危惧種に指定されている。

南半球の山岳原野に生きる有袋類「ウォンバット」

三洋化成ニュース No.506号掲載

ウォンバットは、ヒメウォンバット、ミナミケバナウォンバット、キタケバナウォンバットの三亜種があり、タスマニア島にいるのはヒメウォンバットである。体長は種によって異なるが、70〜115㌢㍍程度。体毛は粗く、黒色から褐色、灰色までと毛色もさまざまで、小さな目に比べ鼻は大きく、耳は短くて丸い。まるでぬいぐるみのようなずんぐりした体形で、愛らしいとぼけた表情が最大の持ち味だろう。

凍てつく冬を乗り越える小さな命「エゾナキウサギ」

三洋化成ニュース No.505号掲載

氷河期の生き残りと言われる生き物がいる。日本では北海道の高地だけにすむエゾナキウサギだ。3属4種のウサギが日本には生息しており、ノウサギ属のニホンノウサギとエゾユキウサギ、アマミノクロウサギ属のアマミノクロウサギ、そしてナキウサギ属のエゾナキウサギだ。エゾナキウサギは、ニホンノウサギやエゾユキウサギといった、いかにもウサギらしいウサギとは少々異なる姿形をしている。耳は短く、四肢もまた短い。

自然の中で生きる在来馬「御崎馬」

三洋化成ニュース No.504号掲載

丸いおわんのような丘がいくつも連なり、南からの黒潮が断崖に打ち寄せる宮崎県の都井岬。一年を通じて湿潤で温暖な気候である。見晴らしも素晴らしく、360度ぐるりと見渡せ、地球の丸みを感じることができる。ここには御崎馬と呼ばれる馬が生きている。雪が降らず、草の絶えない放牧に適したこの地に江戸時代から放たれ、日本古来の血をつないでいる在来馬だ。

メスが率いる強い絆「アフリカゾウ」

三洋化成ニュース No.503号掲載

ゾウは現生する陸上動物の中で最も大きい。2種類いるうちの一つはアジアゾウで、インドやインドネシア、タイ、マレーシア、中国南部などに生息している。これらの地域では荷役動物として人々の生活にも密着し、絆も深い。もう一つがアフリカゾウ。アフリカ大陸で、サハラ以南の草原や森林といった広範囲に生息している。僕は主にケニアやタンザニアのサバンナでゾウの撮影を行っている。

凛とした気高さ「ニホンカモシカ」

三洋化成ニュース No.502号掲載

青森県・下北半島の西端。海沿いには荒々しい岩肌の断崖が続き、幾重にも重なる山並みの奥地は、人を寄せ付けない深い自然に満たされ、落葉広葉樹と針葉樹の混合林が広がり、季節が変わるたびに、色とりどりの景観を見せてくれる。漁業や林業を営む人々が暮らす小さな町が点在するが、アクセスは一本の道しかなく、陸の孤島と呼べるほどだ。生活の場としては、大変な部分が多々あるだろう。

密林にすむ森のひと「オランウータン」

三洋化成ニュース No.501号掲載

赤道直下のボルネオ島。眼下には起伏の少ない熱帯多雨林が広がっている。ボルネオ島は、マレーシア・ブルネイ・インドネシアの3カ国が領有しており、僕はジャカルタから国内線に乗って、南側のインドネシアを訪れた。日本と経度差がわずかで時差が1時間なので、時差ボケの心配もない。海外取材では、いかに時差ボケを乗り切るかが、結構重要な課題である。

北極海を目指す大群「カリブー」

三洋化成ニュース No.499号掲載

あらゆるものが凍りつき、雪と氷の世界となるアラスカ北極圏。寒さを避け、わずかな食べ物を求めて南で越冬していたカリブーたちが、遅い春を迎えるとそろって北上を始める。東西に険しく連なるブルックス山脈を越え、北極海へとなだらかに続くノーススロープが目的地だ。ノーススロープは夏になるとツンドラの大地から一斉に若葉が芽吹き、栄養豊かな植物に満たされ、子育てをするカリブーたちの命を支える。

繊細かつ大胆な造形美「タンチョウ」

三洋化成ニュース No.500号掲載

北海道・道東に広がる釧路湿原は、さまざまな動植物たちの宝庫であり、昭和55年に日本で最初のラムサール条約登録湿地に選ばれた。その後に国立公園の指定も受け、現在に至っている。釧路湿原を代表する生き物といえば、真っ先に頭に浮かぶのがタンチョウである。

粗削りな魅力は自然そのもの「ニホンイノシシ」

三洋化成ニュース No.498号掲載

しっとりとした濃い靄が辺り一帯に立ち込めるなか、東から朝の光が差し始め、幾重にも連なる山々が静かに起き始めた。兵庫県を東西に横断する六甲山地は、大阪湾を通過する南風が多量の水分を含み、年間を通して湿潤な気候である。この山々には昔から、数多くのイノシシが生息しているという話を聞いていて、一度訪れてみたいと思っていた。

北海道の大自然に生きる「エゾヒグマ」

三洋化成ニュース No.497号掲載

写真の仕事を始め、野生動物への関心が高まるにつれて、いつの日かエゾヒグマを見てみたいと強く思うようになった。近寄り難いものへの憧れにも似た感情だ。その思いがようやくかなったのが2003年の秋。フリーランスの写真家になって3年目を迎えた時だ。場所は北海道の知床半島。

フォトジェニックな魅力「アトランティック パフィン」

三洋化成ニュース No.496号掲載

ハクトウワシの営巣シーンを撮影するために、僕は4月中旬から7月下旬まで、北大西洋に浮かぶカナダのニューファンドランド島でキャンプ生活をしていた。この島の総面積は日本の本州の約半分にも及ぶ広大なもので、海沿いには頻繁に氷山が押し寄せ、寒冷な気候ではあるが、さまざまな動植物たちに彩られた自然豊かな土地である。

古来の隣人「ニホンザル」

三洋化成ニュース No.495号掲載

さまざまな動物たちが暮らすこの日本において、世界的に有名な生き物の一つが今年の干支でもあるニホンザルだ。世界にすむ多種多様なサルの仲間で、最も北にすむサルである。青森県の下北半島にいるのがある。青森県の下北半島にいるのが北限で、本州以南、九州の屋久島に至るまで幅広く生息しているが、北海道にはいない。

類いまれなる野生動物の王様「ライオン」

三洋化成ニュース No.494号掲載

背の高い、乾いたブッシュで姿を隠し、腰をかがめて獲物に忍び寄るライオン。アフリカのサバンナのみならず、地球上で類いまれなるキングとして、有史以前から人間や野生動物たちに一目置かれる生き物だ。その肉を食べ、 毛皮を身にまとうと、絶大な力を得ることができるという神話は、現代も生き続けている。

人間に最も近いヒト科の仲間「マウンテンゴリラ」

三洋化成ニュース No.493号掲載

火山の中腹に広がる、樹木や草が鬱蒼と生い茂るジャングルをかき分けて行く。アフリカの赤道直下に位置し、 互いに国境を接するルワンダ、ウガンダ、コンゴ民主共和国に広がるヴィルンガ火山群の熱帯雨林は、マウンテンゴリラに残された貴重な聖域だ。我々人間と97%以上も共通する遺伝子を持つ彼らが、この地でどのように生きているのか、その暮らしぶりに接近してみた。

密林で孤高に生きる「ベンガルタイガー」

三洋化成ニュース No.492号掲載

夜明けにはまだ程遠い早朝、幌なしジープの後部座席に乗り込みジャングルへ向けて走り出す。見上げる空には、無数の星々がくっきりときらめいている。レインウェアの下にダウンを着込んでいるが、身を切る風が容赦なく体温を奪っていく。初めて訪れたインドは抱いていたイメージと異なり、日中は耐え難いほどに暑いものの、朝晩の凍てつく寒さは想像を覆すほどであった。

北アメリカの空の王者「ハクトウワシ」

三洋化成ニュース No.491号掲載

ハクトウワシは翼を広げると2メートルにもなる、北アメリカにすむ最大級の鳥だ。その多くはアラスカ州やカナダの河川や沿岸部に生息している。和名のとおり頭の毛が白く、威厳に満ちた、とても精悍な顔つきだが、英名はボールド・イーグルといい、直訳すると「はげた鷲」という名前になる。ヒョッ、ヒョッ、ヒョッという甲高い鳴き声は、初めて遭遇する人に容姿との違和感を多少感じさせるかもしれない。

クマの仲間で最大の「ホッキョクグマ」

三洋化成ニュース No.490号掲載

カナダ・ハドソン湾の西岸、ケープチャーチル。ここは晩秋の時期、たくさんのホッキョクグマが集まる。彼らの主食はアザラシだが、海の氷が溶ける間は狩りができず、6月上旬から11月下旬頃までは陸地に上がり、小型の哺乳類や鳥、卵、植物などを食べて飢えをしのぐ。一刻も早くアザラシ狩りをしたいホッキョクグマたちが、今か今かと海の結氷をここで待っているというわけだ。

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