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きのこの森から

きのこの森から」は当社PR誌「三洋化成ニュース」に連載しているものです。
きのこ写真家、新井文彦氏は、きのこや粘菌(変形菌)など、いわゆる隠花植物の撮影に取り組んでいます。

ブナの森の魅力
青森県・白神山地のきのこの森

三洋化成ニュース No.510号掲載

きのこの写真を本格的に撮影し始めた2007年から、ぼくの主な撮影フィールドは、ずっと変わらず北海道の阿寒湖周辺の森だ。初夏から晩秋にかけて、阿寒の森の中で、相も変わらず、ひたすら、飽きることなく、写真を撮影している。多少変化したことがあるとするなら、きのこ一辺倒だった撮影対象に、粘菌(変形菌)が加わり、ここ数年で、さらに地衣類とコケとシダが加わった。ぼくの興味は、年を経るごとに、いわゆる「隠花植物」全般へと、どんどん広がっている。

コケときのこの共演
北海道・雄阿寒岳南麓のきのこの森

三洋化成ニュース No.509号掲載

その場所を見つけたのは偶然だった。ある初夏の早朝、雄阿寒岳南麓に位置する小さな沼を訪れた時のことで、10年以上も昔の話だ。林道脇のスペースに車を停め、踏み跡程度の小径を5分ほど歩くと沼に至る。きのこが少なかったので、沼からとんぼ返り。もと来た道を戻るのも芸がないと思い、脇にそれて笹やぶの中に突入した。

針葉樹と広葉樹のハーモニー
北海道・阿寒川源流部のきのこの森

三洋化成ニュース No.508号掲載

森にひっそり生えている、きのこが好きだ。きのこが好き、と言うと、食物として好きだと思われがちだが、ぼくは、きのこを食べることにそれほど興味がない(ただし、森でマツタケやポルチーニ茸を見つけようものなら話は別!)。大自然に生きる草花や昆虫や鳥や動物などと同じく、きのこの容姿が好きで、生物的に興味を持っている。

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