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きのこの森から

きのこの森から」は当社PR誌「三洋化成ニュース」に連載しているものです。
きのこ写真家、新井文彦氏は、きのこや粘菌(変形菌)など、いわゆる隠花植物の撮影に取り組んでいます。

美しい渓谷とブナの森
十和田・奥入瀬のきのこの森

三洋化成ニュース No.513号掲載

国立公園の特別保護地区にして、国指定天然記念物、特別名勝でもある、青森県の奥入瀬渓流は、はるか昔、十和田湖の決壊による洪水でつくられた深い谷だ。美しい渓流と相まって、さまざまな種類の樹木が見られる河畔林や、周囲のブナ林が、見事な景観をつくっている。超が付くほど有名な観光地ゆえ、のんびり散策するにはあまりにも人が多すぎるし、おまけに、阿寒湖周辺のようにあちこち好き勝手に歩き回ることができないが、ぼくはこの辺りが大好きで、もう20年近く、春と初夏と秋に必ず訪れている。

アカエゾマツの楽園
雌阿寒岳北西山麓のきのこの森

三洋化成ニュース No.512号掲載

雌阿寒岳は日本百名山に選ばれており、夏山シーズンの休日ともなれば多くの登山者でにぎわう。その代表的な登山口が十勝の足寄町にある雌阿寒温泉で、周囲には広大な天然林が広がっている。この辺りの森で多く見られる樹種は、何といってもアカエゾマツだ。日本国内では、ほぼ北海道内でしか生育しておらず、エゾマツ(クロエゾマツ)と合わせて「北海道の木」に選定されている、名実ともに北海道を代表する樹木だ。

水辺に広がる針広混交林
阿寒湖・南東部湖沼群のきのこの森

三洋化成ニュース No.511号掲載

阿寒湖周辺に広がる森は、ほぼ阿寒摩周国立公園内にある。特に、阿寒湖の北部から東部にかけての雄阿寒岳山麓にあたる地域は、「特別保護地区」に指定されているので、森への立ち入りは基本的に許可されていない。しかし、国立公園特別保護地区といえども、遊歩道や登山道が整備されている場所では、気兼ねなく(もちろんルールを守っのままの姿を今に残す森を堪能することができる。

ブナの森の魅力
青森県・白神山地のきのこの森

三洋化成ニュース No.510号掲載

きのこの写真を本格的に撮影し始めた2007年から、ぼくの主な撮影フィールドは、ずっと変わらず北海道の阿寒湖周辺の森だ。初夏から晩秋にかけて、阿寒の森の中で、相も変わらず、ひたすら、飽きることなく、写真を撮影している。多少変化したことがあるとするなら、きのこ一辺倒だった撮影対象に、粘菌(変形菌)が加わり、ここ数年で、さらに地衣類とコケとシダが加わった。ぼくの興味は、年を経るごとに、いわゆる「隠花植物」全般へと、どんどん広がっている。

コケときのこの共演
北海道・雄阿寒岳南麓のきのこの森

三洋化成ニュース No.509号掲載

その場所を見つけたのは偶然だった。ある初夏の早朝、雄阿寒岳南麓に位置する小さな沼を訪れた時のことで、10年以上も昔の話だ。林道脇のスペースに車を停め、踏み跡程度の小径を5分ほど歩くと沼に至る。きのこが少なかったので、沼からとんぼ返り。もと来た道を戻るのも芸がないと思い、脇にそれて笹やぶの中に突入した。

針葉樹と広葉樹のハーモニー
北海道・阿寒川源流部のきのこの森

三洋化成ニュース No.508号掲載

森にひっそり生えている、きのこが好きだ。きのこが好き、と言うと、食物として好きだと思われがちだが、ぼくは、きのこを食べることにそれほど興味がない(ただし、森でマツタケやポルチーニ茸を見つけようものなら話は別!)。大自然に生きる草花や昆虫や鳥や動物などと同じく、きのこの容姿が好きで、生物的に興味を持っている。

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