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新製品紹介

クリーン特性に優れる永久帯電防止剤『ペレクトロン LIP』を開発
『アウトガス、イオン溶出が少なく精密電子部品用途に好適

当社は、プラスチックの帯電を半永久的に防止する低抵抗タイプの永久帯電防止剤『ペレクトロン』シリーズについて、アウトガス、イオン溶出が少なクリーン特性に優れる永久帯電防止剤『ペレクトロン LIP』を開発しました。『ペレクトロン LIP』は精密電子部品用途に適しています。
これまで永久帯電防止剤の使用が難しかった熱安定性が悪化しやすいPOM、PVCにも適用できます。また、PMMAの屈折率と近いことから、透明性が求められるPMMAにご使用いただいた場合でも、十分な視認性が確保できます。

潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品として、日本初の承認取得
患者の身体的、経済的負担を軽減

当社は、潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品『カルプロテクチンモチダ』について、昨年10月28日に医薬品製造販売承認を取得しました。『カルプロテクチンモチダ』は、潰瘍性大腸炎の体外診断用医薬品として、日本で初めての認可となります。
同製品は、当社および持田製薬株式会社が、スイスのBÜHLMANN Laboratories AGが開発し販売している診断薬に関し、日本国内での独占製造・販売契約を交わして製造販売する体外診断用医薬品です。当社が製品化し、持田製薬が販売を行います。今後は、保険収載を経て、医療機関に向けて販売を開始する予定です。
『カルプロテクチンモチダ』は、患者の便を検体とし、便中に含まれるカルプロテクチン濃度を測定することで腸管内の炎症の程度を数値で表すことができる試薬キットです。病態把握時における内視鏡検査の回数を減らし、患者の身体的、経済的負担を軽減することができるものと考えています。また、測定結果を便中のカルプロテクチン濃度という客観的な数値として得られるため、治療効果や病状の確認が容易になるものと考えています。
測定に必要な抽出液や各種試薬はすべてキットに含まれています。最終的に、一般的な分光光度計で吸光度を測定してカルプロテクチン濃度を算出するため、専用の装置は必要ありません。

高速測定が可能な検査試薬キットのラインアップを拡充
『アキュラシード』シリーズに検査対象を8項目追加

当社は、高速測定が可能な自動化学発光酵素免疫分析装置『アキュラシード』専用の検査試薬キット『アキュラシード』シリーズのラインアップを拡充(8項目を追加)、4月1日より和光純薬工業株式会社を通じて本格販売を開始しました。
『アキュラシード』は、抗原抗体反応と発光反応を組み合わせた化学発光酵素免疫測定法に基づく免疫分析装置であり、抗体(固相担体)に当社独自の磁性粒子『マグラビッド』を採用することで、測定時間10分という高速測定を実現しました。これにより、生化学検査との同時報告が可能となり、迅速な結果報告が求められる診療前検査や緊急検査に大く貢献することができます。
今回は、患者数が多く、検査する機会も多い心疾患、ガン、糖尿病について8項目を加え、『アキュラシード』シリーズのラインアップは10項目になりました。
今後も現場のニーズに応えてラインアップの拡充を続けていきます。

集磁性、再分散性に優れる磁性粒子(商標『マグラピッド』)を開発
生化学検査と同時報告が可能な反応時間10分の検査試薬キットとして上市

当社は、独自の高性能な磁性粒子『マグラピッド』を開発しました。検査試薬キットに応用し、和光純薬工業㈱の自動化学発光酵素免疫分析装置「アキュラシード」(測定時間10分)の専用検査試薬キットとして11月から委託販売を開始します。
磁性粒子とは粒子中に磁性体を分散したもので、磁気力によって集合、分散が自在な特徴を有します。『マグラピッド』は、磁気力に反応して素早く集まり(集磁性が高い)、また、磁気力が失われれば従来品よりも素早く分散する(再分散性が高い)、超常磁性体です。この特徴を生かし、今回の検査試薬キットに続いて、ほかのバイオ・メディカル分野などの幅広い分野へも応用展開を図っていきます。
測定では『マグラピッド』をあらかじめ結合させた抗体に血液検体中の抗原(測定対象物質)を反応させた後、洗浄を行い、未反応物を取り除きます。さらに抗原に酵素標識抗体を反応させた後、洗浄を行い、反応していない余分な酵素標識抗体を除去します。1回の測定で洗浄工程が複数回行われるため、集磁性、再分散性に優れる『マグラピッド』を導人したことで、洗浄をより速く、より確実に行うことが可能になりました。
今回開発したのは、甲状腺試薬2項目「アキュラシード FT3」「アキュラシード FT4」です。今後は心疾患、糖尿、ガン、感染症項目を上市していきます。最終的に44の測定項目に対応が可能となる予定です。

フォーム物性を低下させずに難燃性を向上させる
断熱材用硬質ウレタンフォーム用原料を開発

当社は、強度や断熱性などのフォーム物性を低下させずに難燃性を向上させ、環境負荷低減にも貢献する住宅断熱材用硬質ウレタンフォーム用原料『ノンフレポール』を開発しました。
住宅断熱材用の硬質ウレタンフオームは、建築基準法により、厳しい難燃性試験に合格する必要があります。その原料であるポリオールには、難燃性に優れる芳香族エステルポリオールが主に使用されていますが、難燃性基準を満たすには難燃剤を大量に使う必要がありました。しかし、難燃剤はウレタン骨格に組み込まれないため、大量の難燃剤添加はウレタンフォームの物性低下を招きます。また、主流のリン系難燃剤は断熱材廃棄時に土壌に徐々に放出され、環境負荷の課題があります。そのため、難燃剤の使用量を減らしたいというニーズがありました。
当社は芳香族エステルポリオールと併用することにより、特殊な構造により難燃性を付与できるポリオール『ノンフレポール』の開発に成功しました。『ノンフレポール』はウレタン骨格に組み込まれるためフォーム物性を低下させることがありません。用途によって最適量がありますが、芳香族エステルポリオールに『ノンフレポール』を20~30%併用することで、難燃剤の使用量を従来の10分の1程度までに減らせます。

養生時間を大幅に短縮
シーラント・塗膜防水材用途に適したウレタン原料を開発

三洋化成ニュース No.484号掲載

当社は、高い反応性を有し、シーラント・塗膜防水材に適するウレタン原料『プライムポールFF」シリーズを開発しました。シーラント・塗膜防水材などの養生時間を大幅に短縮でき、かつ環境に優しい施工を可能にします。
シーラント・塗膜防水材には耐水性、耐候性、基材への密着性、外観の良さが求められます。本用途へは伸縮性や弾性、密着性などの特徴を生かして、ウレタン樹脂が広く使用されています。しかし、通常の原料であるポリプロピレングリコール(PPG)は反応性が低いため、養生(硬化)に時間がかかることや、それによってもう一つの原料であるイソシアネート(NCO)が空気中の水分と反応、発泡する副反応が起こってしまい、施工面にフクレが生じて表面の平滑性、外観を損ねるという課題がありました。
現在、これらの課題に対し、重金属系触媒を使用することで養生時間の短縮が図られています。しかし重金属系触媒には環境への悪影響の懸念があるため、これを使用しなくても高い反応性を示すPPGが望まれていました。PPG末端にエチレンオキサイド(EO)を付加することで反応性を高める方法もありますが、ウレタン樹脂の耐水性が悪化するため、本用途には不向きでした。
当社は製造プロセスの抜本的見直しを行い、特殊な酸触媒を用いることでPPGの反応性を高める技術を開発し『プライムポール』シリーズとしてその用途展開を図っています。当社の『プライムポール」シリーズは反応性が高いため、養生時間を大幅に短縮、空気中の水分とNCOとの副反応を抑制できるので、フクレのない美しい施工面を実現できます。また、重金属系触媒使用量を低減できるため、環境に優しい施工も可能です。

非生物由来で患者の血液凝固能に依存しない新しいタイプの外科用止血材を新発売

当社は、外科手術において胸部大動脈、弓部分岐動脈と人工血管吻合(外科手術における手技の一つで、血管と血管を縫い合わせてつなぐこと)部に使われる新しいタイプの止血材を開発しました。
2月4日から当社が製造し、医療機器メーカーのテルモ株式会社を通じて『Hydrofit』(ハイドロフィット)のペットネームで日本国内の医療機関向けに販売を開始しました。
この製品は、当社のコア技術であるウレタン技術を応用した合成系の止血材で、患者の血液凝固能に依存せず、生体組織表面に存在する水分に反応して数分で組織接着性に富む硬化被膜を形成することで、高い止血性が期待できます。

ハイドロフィット

サンアプロ(株)が新発泡剤HFOとの事前配合を可能にした
新ウレタン触媒を開発

当社の連結子会社であるサンアプロ株式会社は、より環境に配慮した断熱材用硬質ポリウレタンフォームの製造に寄与する新しいウレタン触媒『U‐CAT』の新シリーズを開発しました。
建築や冷蔵庫などの断熱材として使われる硬質ポリウレタンフォームは、ポリイソシアネート成分とポリオール成分を反応させて製造されます。内部の気泡を増やして断熱性を高めるために発泡剤が併用され、反応を効率よく促進するために触媒が添加されます。ポリウレタンフォーム業界では、発泡剤をより環境に配慮したものに変更したいというニーズがあり、現在主流のフッ素化合物ハイドロフルオロカーボン(HFC)から同じフッ素化合物で地球温暖化係数がより低いハイドロフルオロオレフィン(HFO)への切り替えが本格的に進むと考えられています。
通常、ポリウレタンフォームを製造する際には、ポリオール成分と発泡剤、触媒などをあらかじめ混ぜておき、最後にポリイソシアネートを加えることによってウレタン反応を起こさせます。
発泡剤をHFOに変更する場合、従来のHFCではまったく問題なく使われていた触媒がHFOと経時的に反応してしまうため、これまでのように事前にHFOと触媒を混ぜておくことができないという問題があります。
サンアプロでは、触媒の組成設計を工夫し、HFOと反応する触の塩基部分を化学的に覆う技術を確立しました。このため、新触媒はこれまでどおりHFOとあらかじめ混ぜておくことが可能です。ポリイソシアネート成分とポリオール成分が反応して発泡する際の熱によって触媒の覆いが外れて塩基性が復活し、触媒としての機能を発揮し、反応を効率よく促進させます。これにより、お客様においては配合順序や設備改造をすることなく、また、生産性を損なうことなく、発泡剤をより環境に配慮したHFOに切り替えることが可能になります。

自動車のインストルメントパネルに

省燃費化と部品製造時における省エネに貢献する
自動車内装表皮材用ウレタンビーズを開発

三洋化成ニュース No.481号掲載

自動車業界では自動車の省燃費化とともに、自動車部品の製造工程における省エネが求められています。当社は、新技術を投入し、自動車インストルメントパネル(計器類などを収納する運転席前部のパネル)などの内装表皮材に使われるスラッシュ成形用ウレタンビーズの新製品『メルテックスLF』を開発しました。
新製品は、自動車業界における環境負荷低減ニーズに対応し、内装表皮の薄膜化と、成形時の金型温度の低温化を実現しました。その特長は次のとおりです。
①樹脂強度を従来比約2倍まで高めて薄膜化を実現しました。これによって、内装表皮を最大で2分の1まで薄膜化できるため、インストルメントパネルなどの軽量化による省燃費化に貢献します。
②皮膜の耐熱性を悪化させることなく、従来よりも30~40℃低温で表皮が成形できます。このため、成形時の熱エネルギーを低減でき、成形後に手作業で剥離できる温度まで冷却する時間が短くなるので生産効率も高められ、省エネ化が図れます。また、加熱と冷却を繰り返す金型の長寿命化にもつながります。
③本革のようなステッチ加工や、ステッチラインの形状を金型で再現する疑似ステッチ装飾が可能なため、意匠性が向上します。

ウインドブレーカーに

ウレタン樹脂の皮膜強度を飛躍的に高める技術を開発

三洋化成ニュース No.475号掲載

衣料分野などで用いられるウレタンフィルムでは、より薄く軽くしたいというニーズがあります。当社は、これまでにないアプローチで特殊なウレタン構造を導入することにより、各種用途において従来よりも大幅に「薄く軽く」を実現できるウレタン樹脂『サンプレンH-600」を開発しました。
これまでの技術では、ウレタンフィルムの薄膜化のために皮膜強度を上げると柔軟性が下がるため、この両立が課題でした。新製品はこの課題を解決し、現在、透湿防水布として、ゴルフ用レインウエアやウインドブレーカーなど、薄くて軽く風合いや柔軟性が求められる用途への活用が進んでおり好評をいただいています。その特長は次のとおりです。
①柔軟性を維持したまま皮膜強度を従来比1.3倍まで高めました。これにより本品を用いた透湿防水布は、表皮層のウレタンフィルムを従来の半分の厚み(7マイクロメートル)にすることに業界で初めて成功し、これまで以上に軽くて柔らかい風合いと高透湿性(従来比1.5倍)を実現しました。
②新製品には粘着性を抑える技術をオプションで追加することができます。フィルム化した後も離型紙を使用することなく素巻きにでき、省スペース化、加工工程の効率化につながります。従来のウレタンフィルムは、その粘着性のために離型紙を重ねてロール保管する必要がありました。
高強度化した透湿防水性ウレタンフィルムの活躍の場はさらに広がることが期待されます。当社では、次の展開として高級婦人服の裏地や帽子、登山用ヤッケなどへの展開も検討しています。また、衣料用分野だけでなく、レジャー分野(テント、雨がっぱなど)、メディカル分野へも展開していく予定です。

『サンモジュール』の新シリーズ

大型モデル製作に適した合成木材を開発
業界初のレペルまで吸水伸び率を低滅

当社は、自動車関連や航空機分野における車種や機種を検討するために作られるモデルや型の材料として、寸法安定性をさらに高めたウレタン系合成木材『サンモジュール』の新シリーズ(特許出願中)を開発しました。

合成木材は、木材に比べて寸法安定性に優れ、軽量かつ加工しやすいなどの特性から、モデルや検査治具の材料として使用されています。しかしながら、5~10年の時問経過とともに少しずつ吸湿するため、自動車関連や航空機分野で使われる大型モデルにウレタン系合成木材を使った場合、モデルが大型であるほど、吸湿による誤差が大きくなるという課題がありました。
当社は独自の組成設計技術を生かして、過酷な環境下での使用を想定した当社試験法における吸水伸び率を最大0.06%(従来比四分の一以下)まで低減させることで寸法安定性をさらに高めた合成木材の開発に成功しました。
この吸水伸び率低減タイプの合成木材は、従来品と同等の特性(加工しやすさ、優れた機械的強度など)も併せ持っていることから、大型のものはもとより小型のものまで活用いただけます。また、空輸や船便での移送時や、自動車産業が集積する東南アジアなどの多湿な環境下においても、これまで以上に役立つと考えています。
今後は他のグレードに関しても順次、吸水伸び率低滅タイプに切り替えていきます。

 

洗濯環境の節水化に役立つ衣料用コンパクト型液体洗剤基剤を開発

三洋化成ニュース No.471号掲載

当社は、アミン型非イオン界面活性剤の淡色化技術(特許取得済み)を活用し、作業着などに付着した機械油などのがんこな油汚れを落とす衣料用コンパクト型液体洗剤基剤『イオネットCPE-100』を開発、販売を始めました。これは2011年夏に上市した、皮脂汚れに対応した『イオネットEP-300S』の姉妹品です。

いずれもポリオキシアルキレンアルキルアミン型非イオン界面活性剤で、一般的な高級アルコール系非イオン界面活性剤と比べ高い洗浄力や、優れた水溶性による良好なすすぎ性を備えるだけでなく、コンパクト型液体洗剤に適した優れた低温流動性を示します。一般的にこういったアミン型非イオン界面活性剤は褐色であるため、透明感や清潔感というイメージの洗剤基剤には不向きであるという課題を抱えていましたが、当社は、独自に開発した淡色化技術によって、洗浄性などを低下させることなくこの課題を解決し、洗剤基剤として実用化しました。
これらの製品は、洗濯環境の節水化や容器のコンパクト化などに、いっそう役立っていきます。

肝細胞がん罹患可能性検査の精度向上に

肝細胞がん用臨床検査試薬キットのラインアップを拡充

当社は1998年に、独自の化学発光酵素免疫測定法によって高感度な測定を実現する臨床検査試薬キット『スフィアライト』シリーズを開発し、以後、腫瘍マーカーなどの臨床検査試薬キットのラインアップ拡充を進めています。

その一環として、肝細胞がんの罹患(りかん)可能性検査に有用な『スフィアライトPIVKA-Ⅱ』を追加しました。既存の当社肝細胞がん用臨床検査試薬キットである『スフィアライトAFP』や肝炎ウイルスマーカーキット『スフィアライトHCV抗体』による測定と併用することで、新製品による測定は、肝細胞がんの罹患可能性検査の精度をさらに高めます。

 

サンアプロ(株)が非アンチモン系の熱潜在性
カチオン重合開始剤を開発

当社の関係会社であるサンアプロ株式会社は、エポキシ樹脂などを製造する際の硬化(重合)を促進させるために用いられる熱潜在性カチオン重合開始剤として、重金属であるアンチモンを含有しない高性能な新規リン系熱潜在性カチオン重合開始剤を四グレード開発しました。開発品は、特に部品の小型化や形状の複雑化が進む電気電子材料分野や光学部材の接着剤などの分野での活躍が期待されます。

これらの開発品は、非アンチモン系でありながら、アンチモン系と同等の硬化促進性能を持っています。また、エポキシ、オキセタンやビニルエーテルなどのカチオン重合性モノマーや溶剤への溶解性が高く、配合液の貯蔵安定性にも優れています。さまざまな重合開始温度に対応できるよう摂氏60度、100度、120度、160度の四グレードをそろえました。これらを単独または他の熱潜在性カチオン重合開始剤や光酸発生剤と併用することによって、多様な用途の熱硬化型材料にお使いいただけます。

LED封止材の透明性維持に

サンアプロ(株)がLED封止材の透明性を維持する
カチオン重合開始剤を開発

当社の関係会社であるサンアプロ株式会社は、より長い時問にわたって透明性を維持するLED封止材向けエポキシ樹脂硬化促進剤二種類(アンモニウム系とホスホニウム系)を開発しました。いずれもハロゲンフリーで、おのおの単独または他のエポキシ樹脂硬化促進剤と併用していただけます。

テレビやパソコンのディスプレーや自動車のメーターパネルにおけるバックライトなど、高いレベルの色再現性が求められる分野には白色のLEDが適しています。照明などと違い、取り替えにくいこの分野で、より長い時問にわたって高いレベルの色再現性を発揮し続けるには、LED封止材が高い透明性を維持することが必要です。しかしながら、従来のエポキシ樹脂硬化促進剤は太陽光や高熱に弱いため経時的に黄変劣化し、LED封止材を着色させ、透明性を低下させてしまうという問題があります。
この問題を解決するため、サンアプロはカチオン成分の置換基を変えるなど組成を工夫することによって、太陽光や高熱に強いエポキシ樹脂硬化促進剤を開発しました。同社による耐久性テストで耐熱性、耐光性ともに従来品から約30%改善しました。開発品はLED封止材の透明性を長く維持させることができるので、LEDがより長い時問にわたって高いレベルの色再現性を発揮し続けることができます。

ペレクトロン

静電気障害を防止する永久帯電防止剤のラインアップを拡充

当社は、高分子型の永久帯電防止剤『ペレクトロン』のラインアップを拡充しました。適用プラスチックがこれまでの二種類から、ポリプロピレンや変性ポリフェニレンエーテルなど八種類になりました。

『ペレクトロン』は、スマートフォンや半導体といった微細で高密度な電子機器や電子部品の搬送に用いるトレーやコンテナ、包装フィルム(以下、搬送材料)のプラスチックに練り込むことで、静電気対策や防塵対策に寄与できます。
同様の帯電防止剤としては、主にカーボンブラックが使用されていますが、カーボンブラックが脱落して部品を壊したり汚したりする、搬送材料が不透明になりバーコード管理ができないなどの欠点があります。
『ペレクトロン』はこうした欠点がないうえ、添加したプラスチックの着色が可能なため、より複雑化する電子機器の製造工程における作業の確実性や効率化に役立ちます。
当社のポリエーテル合成技術とプラスチックヘの分散制御技術を応用した『ペレクトロン』は少ない添加量で効果を発揮するため、適用プラスチックの透明性や物性をほとんど変化させずに半永久的な帯電防止性を付与します。搬送材料用途のほかに、家電製品やOA機器の部品など、多種多様なプラスチックに活用していただけます。

水系建築塗料に

サンノプコ(株)がVOC低減に貢献する水系建築塗料用消泡剤を開発

当社の関係会社であるサンノプコ株式会社は、シックハウス症候群の原因とされる揮発性有機化合物(VOC)を従来の約半分に減らした鉱物油系消泡剤を開発しました。

建築塗料業界では、VOCを滅らすため、溶剤系塗料から水系塗料への切り替えが進んでいます。しかしながら、水系塗料は、顔料が分散しにくく、それを補うために分散剤、湿潤剤や乳化剤など多種の界面活性剤が使用されています。消泡剤は、塗料の製造工程で、これら界面活性剤によって発生しやすくなる泡を防いで作業効率を高めるとともに、塗装時の仕上がりを良くする目的で、塗料に添加されます。
新製品『ノプコDF-700』シリーズは高性能な消泡成分を安定的に均一に分散したエマルション型の鉱物油系消泡剤で、VOCの含有率を一般のものと比べて約半分に減らしました。泡膜に対して効率的に作用することから、優れた初期消泡性と消泡持続性を発揮します。また、水分散性に優れるため、前練工程だけでなく、調合・調色工程においても使用することができます。

グリーンモジュール

生物由来の資源を原料に使った環境配慮型合成木材を開発

当社は、自動車や家電業界のグリーン調達の要望に応えるため、原料にヒマシ油や貝殼由来原料といった生物由来の資源を50%以上使用した環境配慮型合成木材『グリーンモジュール』を開発し、6月から販売を開始しました。

この製品は、自動車や家電製品でパーツなどの金型を試作する際のマスターモデルや、成形品の精度を検査するための器具に利用されます。当社独自の組成設計技術や成形技術を生かして、当社従来品の合成木材『サンモジュール』シリーズの特長である加工しやすさ、切削表面のきめの細かさ、優れた機械的強度などの物性を保持しています。
詳細はこちら(活躍する三洋化成グループのパフォーマンス・ケミカルス 98)をご覧ください。

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