ユーメックス 1001
概要
変性度の高い酸変性低分子量ポリプロピレン樹脂顔料・フィラー分散剤(ポジティブリスト登録商品)、樹脂改質剤
特長
・従来の酸変性ポリプロピレン樹脂に比べ、きわめて変性度が高く、かつ溶融粘度が低いので、ポリオレフィン樹脂に添加すると、ポリオレフィン樹脂への顔料・フィラー、木粉の分散性やポリオレフィン樹脂と他の材料との密着性を向上させ、各種樹脂の成形加工性の向上に優れた効果を発揮する。
・姉妹品であるユーメックス1010に比べ、分子量が高いので、ポリオレフィン樹脂に添加 しても樹脂強度への影響が小さくなる。
・軟化点が高く、また、酸変性タイプであるため、ホットメルト接着剤やアスファルトなどの軟化点向上剤および接着性向上剤として優れた効果を発揮する。
・ポリオレフィン等衛生協議会のポリオレフィン等合成樹脂製食品容器包装等に関するポジティブリストの確認登録番号〔B〕NJ-1549を保有しているので、食品用容器、包装などへの利用も可能。
機能(はたらき)
- ・分散機能
- ・接着・粘着機能
用途
- ・塗料
- ・印刷・インキ
- ・合成樹脂・ゴム
- ・土木・建築
組成
オレフィン系/スチレン系またはナイロン系 ポリプロピレン系
物性等

主成分 | オレフィン系樹脂の無水マレイン酸化物 | 外観 | 黄色粒状 | 融点(℃) | 145(DSC法) |
粘度(mPa・s) | 15,000(160℃) | 軟化点(℃) | 153(JIS K 2531(環球法)) | 酸価 | 26(JIS K 0070) |
比重 | 0.95(ASTM D 792) | 重量平均分子量(GPC法) | 45000 |
誤使用に対する注意事項
・ユーメックス1001は、低分子量の酸変性ポリプロピレン樹脂のため、過剰に添加しますと樹脂物性を低下させる場合があります。最適な添加量を設定してください。
・対象樹脂によっては相溶性が悪く透明性が損なわれることがあります。あらかじめ相溶性を確認し、問題のない範囲で使用してください。
その他注意事項
・雨、水などにぬれますと、容器(紙袋)が破損したり、本品の品質が劣化したりすることがあります。雨、水などにぬれないようにしてください。
本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。
ホームページ上に掲載していないSDSについては、お手数ですが弊社担当営業までご連絡ください。