三洋化成グループは、2022年3月に経営方針「WakuWaku Explosion 2030」を策定し、創業以来の社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」に基づき、誰もが輝ける持続可能な社会を作り上げるために「カーボンニュートラル(CN)への貢献」「生活の質(QOL)の向上」「働きがいの向上」の3つの柱を掲げ、「ワクワクする会社」へ向けて従業員一人ひとりが価値の創造に取り組んできました。
一方で、2022年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による中国のロックダウン、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰、半導体不足による自動車減産、急激な円安など、グローバルにさまざまな環境変化があり、当社も大きな影響を受けました。
このような状況下、経営方針で描いたありたい姿を実現すべく、当社グループの成長の道筋と具体策を明示した3カ年計画である新中期経営計画を策定しました。グループ一丸となってサプライチェーン全体の価値向上に取り組むとともに、化学のちからで化学の枠を越えてイノベーションを起こし新たな価値創造を加速させていきます。

新中期経営計画2025の基本方針

事業戦略(2023~2025年度)

① 基盤事業からの展開

CNおよびQOLの向上に貢献する注力5製品群を「高付加価値製品群」として位置付け、本製品群への研究開発および設備投資を加速し、収益獲得を図ります。

② 基盤事業の見直し

サプライチェーン全体の改革やウレタン事業と高吸水性樹脂事業の構造改革を実行し、収益改善を図ります。

③ グローバル展開

海外関係会社での生産設備増強や販売機能強化による拡販を図ります。

将来に向けて

① 新たな成長軌道

CNとQOLの向上に貢献する新規事業・製品開発に注力します。継続的なリソース投入、戦略的なアライアンス・M&Aを視野に入れたイノベーション創出のアクションを強化します。

② 社会課題の解決

CCUの導入により将来の大幅なCO2削減を目指します。
サプライチェーン上で想定される人権問題について積極的に対応していきます。

  • CCU:Carbon dioxide Capture and Utilization(CO2の回収・有効利用)

③ 成長を支える仕組み

人財育成と職場環境の向上に向けた取り組みを進めます。
安全と品質を最重点に置いてマネジメントし、透明性のある経営を推進します。

業績見通しの修正

外部環境と社内改革の進捗を鑑み、経営方針で掲げた「2024年度営業利益200億円」の目標を修正しました。

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