方針

三洋化成グループは、サーキュラーエコノミーを実現し、持続可能な社会を目指すべく取り組んでいきます。化学製品の製造工程などで廃油、廃酸・アルカリ、廃プラスチック類、金属くずなどの産業廃棄物が発生しますが、資源の有効利用のため3R(リデュース、リユース、リサイクル)に取り組んでいます。特に廃棄物発生抑制(リデュース)は、焼却処分時のCO2排出量削減にもつながるため、重要な取組課題として注力します。

目標と実績

廃棄物発生量

2024年度の廃棄物発生量は、3.2万トンとなり、2024年度末の目標である3.6万トン以下を達成できました。2025年度末の目標である3.1万トン以下を達成すべく引き続き廃棄物削減につとめます。
埋立処分量は廃棄物発生量の0.01%レベルを維持しています。埋立ゼロを達成した事業所は全13事業所中12事業所でした。

廃棄物発生量

廃棄物発生量

廃棄物のマテリアルフロー

当社グループでは、設備や製品の洗浄水や製造プロセスで発生する廃液など、水に有機物が混ざりこんだ廃棄物が多く発生しリサイクルには適さないため、焼却処分などにより発生量の52.2%が社内で、20.5%が社外で減量化されます。
また、廃棄物発生量のうち27.3%が社内および社外でリサイクルされます。

廃棄物のマテリアルフロー(2024年度)

廃棄物のマテリアルフロー

廃棄物発生抑制

経営方針により高付加価値製品の販売が重点化されて以降、プロダクトミックスが変化するとともに廃棄物発生量の多い製品の生産量が減少することで廃棄物発生原単位が減少しました。それに加えて、原材料の投入量最適化(削減)、収率向上、設備洗浄回数や方法の見直しなどの発生抑制策により、生産量当たりの廃棄物発生原単位をさらに減少させることができました。

廃棄物原単位の推移(国内)

廃棄物原単位の推移(国内)

リサイクル

2024年度は発生した廃棄物のうち、2.9%が社内で、24.4%が社外でリサイクルされています。

(リサイクルの一例)

  • 設備洗浄に使用する溶剤類は社内で繰り返し使用
  • 生産プロセスで回収した溶剤・モノマー類のうち、再生可能なものは精製して再利用
  • 金属、木、紙などは社外でマテリアルリサイクル
  • 廃プラスチックは社外で一部マテリアルリサイクル、大部分はサーマルリサイクル
  • 一部再生ドラム(リサイクル品)を使用
    (再生ドラム購入比率 2023年度:29.6% 2024年度:29.8%)

プラスチック使用製品産業廃棄物等の排出の抑制、再資源化

当社は、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」に定められる多量排出事業者(年間250トン以上排出)に該当します。国内関係会社は多量排出事業者には該当しませんが、三洋化成と情報共有しながら排出削減に取り組んでいます。
これら排出物は、一部が路盤材やプラスチック製品の原料にリサイクルされる他、大部分はサーマルリサイクルされています。

目標と実績

(単位:トン)

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2021年度
実績
2022年度
実績
2023年度
実績
2024年度 2025年度
目標
目標 実績
排出量(三洋化成) 1,061 959 1,131 1,147 1,377 1,415
排出量(国内関係会社 48 52 33 34 42 41
合計 1,109 1,011 1,164 1,181 1,419 1,456
  • SDPグローバル(株)、サンケミカル(株)、サンノプコ(株)、(株)サン・ペトロケミカル

廃棄物処理施設の維持管理情報

「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(第十五条の二の三第二項)」に基づき、該当する2施設の維持管理情報を公表します。

名古屋工場(愛知県東海市)液中燃焼炉

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維持管理計画と維持管理状況 ファイル
維持管理計画 PDF
維持管理状況(2025年度) PDF
維持管理状況(2024年度) PDF
維持管理状況(2023年度) PDF
維持管理状況(2022年度) PDF

名古屋工場(愛知県東海市)雑芥焼却炉

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維持管理計画と維持管理状況 ファイル
維持管理計画 PDF
維持管理状況(2025年度) PDF
維持管理状況(2024年度) PDF
維持管理状況(2023年度) PDF
維持管理状況(2022年度) PDF