ペレスタット NC6321
概要
半永久的に効果が持続するスチレン系樹脂用練り込み型永久帯電防止剤
特長
・永久帯電防止剤。ABS樹脂やアクリル-スチレン共重合樹脂(MS樹脂)などのプラス チックに溶融混練することによって、樹脂物性や成形性をほとんど変化させることなく半永久的に帯電防止性を付与することができる。
・ABS樹脂やMS樹脂などのプラスチックに対して、通常10~15質量%の添加で優れた帯電防止性を付与する。
・高分子型帯電防止剤で、その効果は成形直後から半永久的に持続し水洗してもほとんど変化しない。また、湿度依存性が小さく、低湿度下でも帯電防止性を発揮する。
・プラスチック自体の機械的性質や表面特性をほとんど損なわない。
・熱安定性に優れ、成形品の耐熱性をほとんど損なわない。
・ハロゲン化物の含有量が少ないため、電気・電子関連の用途に適している。
関連動画
永久帯電防止剤『ペレスタット・ぺレクトロン』
機能(はたらき)
- ・帯電防止機能
用途
- ・自動車
- ・電気・電子部品
- ・合成樹脂・ゴム
物性等

主成分 | ポリエーテルエステルアミドブロックポリマー | 外観 | 淡黄色ペレット状 | 融点(℃) | 203 |
標準添加量(phr) | 10~15(質量%) | 対象樹脂 | ABS、HIPS、PBT、ナイロンPC/ABSアロイ(主に射出成形) | MFR(10min) | 20(215℃)(ASTM D 1238(21.18Nで測定)) |
表面固有抵抗値(Ω) | 1×109(ASTM D 257) | 熱減量開始温度(℃) | 285(JIS K 7120(TGーDTA法、空気中)) | 還元粘度 | 1.7(0.5 質量% ギ酸 25℃) |
誤使用に対する注意事項
・ペレスタットNC6321は、200℃以下の成形温度で使用した場合、溶融せず性能を十分に発揮しない恐れがあります。また、300℃を超える成形温度で使用した場合、成形時に熱分解を起こし性能を十分に発揮しない可能性があります。なお、推奨成形温度は210~250℃です。
・樹脂の種類によっては、機械的性質などの樹脂物性に悪影響を与える可能性があります。あらかじめ、樹脂物性に与える影響を確認し、問題のない範囲で使用してください。
その他注意事項
吸湿すると品質劣化を起こしますので、吸湿や水ぬれが起こらないようにしてください。
光が当たることによって徐々に退色する場合があります。また、保管条件等により、まれに赤色に着色する場合があります。
本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。
ホームページ上に掲載していないSDSについては、お手数ですが弊社担当営業までご連絡ください。