ポリキッド PA-30
概要
固形製剤用被膜剤、錠剤結合剤。医薬品添加物規格、メタクリル酸コポリマーLD 腸溶性コーティング剤
特長
・腸溶性の製剤を製造するための水分散系のコーティング剤。
・弊社製類似品ポリキッドPA-30と比較して、低温での造膜性に優れている[ポリキ ッドPA-30Sの最低造膜温度(MFT)は約15℃、ポリキッドPA-30のMFTは 約25℃]。
・メタクリル酸とアクリル酸エチルの、ポリソルベート80(日本薬局方:以下日局)およびラウリル硫酸ナトリウム(日局)水溶液中で得られた共重合体の乳濁液。
・腸溶性コーティング、苦味マスキング、マトリックス用バインダーなどに使用できる。
・有機溶剤を含んでいない水分散系のコーティング剤。
・動物由来の原料は一切使用していない。
・微生物管理を実施している。(細菌数、真菌数、大腸菌)
機能(はたらき)
- ・接着・粘着機能
- ・合成・重合・成形原料機能
- ・その他機能
用途
- ・医薬・医薬外品・医療用具
組成
(メタ)アクリレート系 ポリメタクリレート系
物性等
外観 | 白色乳濁液 | pH(測定濃度) | 2.5 | 荷姿 | プラスチック缶入 20kg |
粘度(mPa・s) | 9 | 公定書 | 医薬品添加物規格 | 公定書成分名 | メタクリル酸コポリマー LD |
メタクリル酸/アクリル酸エチル含有モル比 | 1/0.85 | 比重 | (20/20)1.068 <20/04>1.065 |
誤使用に対する注意事項
・ポリキッドPA-30は、強くかくはんしますと共重合体成分が析出する可能性があります。コーティング液調製設備などに応じて、最適なかくはん条件を設定してください。
・製剤としての効果、安定性は、併用される薬剤やその量、製法、用法などによって異なります。あらかじめ試験し、問題のない範囲で使用してください。
その他注意事項
本品はエマルションですので、凍結させたり、25℃を超える温度で放置しますと、エマルション破壊が起こり、品質劣化を起こす恐れがあります。また、容器を開放状態のままで放置しますと、本品の水が蒸発し樹脂分が析出する恐れがあります。品質劣化を起こさないよう、必ず密栓して5~25℃の屋内で保管してください。
本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。
ホームページ上に掲載していないSDSについては、お手数ですが弊社担当営業までご連絡ください。