PRODUCTS製品情報

ペレクトロン PVH

概要

半永久的に効果が持続するオレフィン系樹脂用練り込み型永久帯電防止剤(低抵抗タイプ)

特長

・永久帯電防止剤。電子部品・回路の保護を目的とした静電気拡散性領域(表面固有抵抗値:10⁸~10⁹Ω)の優れた帯電防止性の付与が可能なオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂など)用の永久帯電防止剤。
・オレフィン系樹脂への分散性に優れているので、通常、樹脂とドライブレンドするだけで成形でき、樹脂の物性や成形性をほとんど変化させることなく半永久的に帯電防止性を付与することができる。
・従来の永久帯電防止剤と比べて、表面固有抵抗値を大幅に低下させているので、少量の添加で優れた帯電防止効果を発揮する。
・オレフィン系樹脂に対して、通常5~20質量%の添加で、ほこり付着防止から電子部品・回路の保護を目的とした静電気拡散性領域まで、優れた帯電防止性を付与する。
・ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂のフィルムおよびシートに用いた場合、これら樹脂の物性をほとんど損なうことなく、優れた帯電防止性を付与する。
・高分子型帯電防止剤で、その効果は成形直後から半永久的に持続し水洗してもほとんど変化しない。また、湿度依存性が小さく、低湿度下でも帯電防止性を発揮する。
・プラスチック自体の機械的性質や表面特性をほとんど損なわない。
・熱安定性に優れ、成形品の耐熱性をほとんど損なわない。
・ハロゲン化物の含有量が少ないため、電気・電子関連の用途に適している。

      

関連動画

永久帯電防止剤『ペレスタット・ぺレクトロン』

 

機能(はたらき)

  • ・帯電防止機能

用途

  • ・自動車
  • ・電気・電子部品
  • ・合成樹脂・ゴム
      

物性等

スクロールできます
主成分 ポリエーテル/ポリオレフィンブロックポリマー 外観 淡黄色ペレット状 融点(℃) 約150℃
表面固有抵抗値(Ω) 約 2×106Ω 熱減量開始温度(℃) 約 250 ℃ (JIS K 7120(TG-DTA 法、空気中))

誤使用に対する注意事項

・ペレクトロンPVHは、170℃以下の成形温度で使用した場合、溶融せず性能を十分に発揮しない恐れがあります。また、250℃を超える成形温度で使用した場合、成形時に熱分解を起こし性能を十分に発揮しない可能性があります。
・樹脂の種類によっては、機械的性質などの樹脂物性に悪影響を与える可能性があります。あらかじめ、樹脂物性に与える影響を確認し、問題のない範囲で使用してください。

      

その他注意事項

吸湿すると品質劣化を起こしますので、吸湿や水ぬれが起こらないようにしてください。
光が当たることによって徐々に退色する場合があります。また、保管条件等により、まれに赤色に着色する場合があります。

      

本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。

ホームページ上に掲載していないSDSについては、お手数ですが弊社担当営業までご連絡ください。