SIPA
概要
ポリエステルなどにカチオン染料染着基が分子内導入できるカチオン染料可染性付与剤
特長
・ ポリアミド繊維(ナイロン)、ポリエステル繊維へ分子内導入され、繊維へカチオン染料可染性を付与する。
・カチオン染料可染性付与での標準的な使用量はジカルボン酸成分の2~5モル%。
・不溶解性の不純物(ポリスルホンなど)が少なく、紡糸ノズルが目詰まりしにくいため、安定した生産ができ、強度の強い繊維が得られる。
・分子中にイオン基を有し、ポリアミドやポリウレタンなどに分子内導入が可能。親水性や帯電防止性の付与などに利用される。
・機能と想定用途:①吸湿・吸水性付与-結露防止剤、防曇フィルム、②水溶性付与-水溶性樹脂、水性塗料、③乳化性付与-自己乳化型樹脂エマルション、④帯電防止性付与-帯電防止剤、⑤分散性付与-フィラー分散剤、顔料分散剤
機能(はたらき)
- ・帯電防止機能
- ・その他機能
用途
- ・繊維
- ・合成樹脂・ゴム
組成
酸・酸変性化合物系 スルホン酸塩・エステル系
物性等
主成分 | 5-スルホイソフタル酸ナトリウム | 外観 | 白色粒状 | 荷姿 | 袋入 20kg |
誤使用に対する注意事項
・SIPAは、ポリエステル繊維の白度向上に一般的に使用される二酸化チタンと強い親和性があります。 ポリエステル樹脂などの原料として使用される場合は、あらかじめ原料としての投入時期や投入順序など、合成方法を十分に検討し、問題のない方法で使用してください。
本品を取り扱うにあたっては、本品および副資材(化学品)の「安全データシート」(SDS)を事前に必ずお読みください。
ホームページ上に掲載していないSDSについては、お手数ですが弊社担当営業までご連絡ください。