地域の行政機関、教育・研究機関などと連携し科学技術・教育・文化・福祉などの振興を図るとともに、大学・医療機関・NPO法人などへの寄付活動、防犯、交通安全などの諸活動を自発的、継続的に推進することで、社会貢献につなげます。

社会貢献活動方針

「良き企業市民」として、豊かな社会の実現とその持続的な発展に貢献します。

  • 取り組みにあたって
    社会の幅広い層と力を合わせて、持てる資源を有効に活用しながら、次の世代を担う人材の育成と社会的課題の解決に向け、積極的に社会貢献活動に取り組みます。
  • 各国・地域のニーズへの対応
    社会貢献活動の理念をグループ内で共有し、各国・地域のグループ拠点と連携を取り、各国・地域の実情に合わせた社会貢献活動を展開します。
  • 情報開示
    社会貢献活動の成果を開示し、広く社会と共有することで、豊かな社会の実現とその持続的な発展に貢献します。

伝統産業

京都には、国内外で有名な西陣織や京友禅、清水焼など74品目の伝統産業があります。しかしながら、京都伝統産業は出荷額減少や後継者不足により厳しい状況が続いています。一部には事業存続が危機に直面している伝統産業品目もあるなど、京都伝統産業の低迷は地域の社会課題となっています。
当社は2021年2月、三洋化成の技術で京都文化を活性化したいと願う従業員の情熱から、『京都文化×三洋化成グループのテクノロジー=〇〇イノベーション』プロジェクトを立ち上げました。
「京都に育まれてきた化学企業だからこそ、自社の強みを生かして京都伝統産業の活性化に貢献したい」一人ひとりの情熱を原動力に、京都市や京都府と連携しながら挑み続けていきます。

取り組みの状況

現在、伝統産業チームは当社研究員を中心に約40人、6チームを編成しています。これらのチームでは、京都市との取り組みを皮切りに、京都府や各種業界団体とともに当社技術による貢献に取り組んでいます。また、今後の目標として、伝統産業の担い手育成などに対する助成事業として「三洋化成京都伝統産業振興基金」の創設や、京都府・京都市・京都市産業技術研究所と伝統産業支援を目的とした協定締結を検討しています。これらの活動を通じて京都伝統産業界の活性化につなげ、地域社会に貢献していきたいと考えています。

化学の出張授業

当社事業所が立地する地域ごとに、研究所や工場の若手社員が先生となり、小学校での化学の出張授業を行っています。2022年度はCOVID-19感染防止対策をとりつつ、京都地区(本社・研究所、桂研究所)、名古屋工場、鹿島工場が立地する地域にて、合計12校で実施しました。
京都地区では、2023年3月22日、京都市と京都商工会議所から「小学生への環境学習事業」に20年間継続して貢献したことに対し、感謝状を授与されました。

京都市からの感謝状

京都市からの感謝状

2022年度 化学の出張授業 開催実績

※横スクロール出来ます。

実施地区 実施数
(校)
実施日 実施校、
イベント名
対象学年
(年)
受講者数
(人)
受講者数
合計(人)
京都地区 6 2022年10月12日 京都市立嵐山小学校 5 52 335
2022年11月16日 宇治市立平盛小学校 4,5 45
2022年12月 9日 京都市立東山泉小中学校 6 93
2023年1月13日 京都市立北醍醐小学校 6 27
2023年2月2日 大津市立和邇小学校 6 72
2023年3月7日 亀岡市立詳徳小学校 6 46
名古屋工場 2 2023年2月16日 東海市立名和小学校 5 160 250
2023年2月22日 東海市立緑陽小学校 5 90
鹿島工場 4 2022年11月26、27日 ワークショップコレクション
inキャリ☆フェス神栖
5歳~ 70※1 255※2
2022年12月6日 神栖市立植松小学校 6 80
2023年1月19日 神栖市立須田小学校 6 38
2023年2月2日 神栖市立大野原西小学校 4 67
  1. イベント参加人数概算
  2. イベント参加人数概算を含む。

インターンシップ

2022年度はドイツ・ドルトムント大学と京都大学の間での国際インターンシッププログラムに協力し、ドルトムント大学化学工学専攻の留学生1人を10~11月の間、当社の研究部に受け入れました。

「三洋化成の森」づくり活動

創立60周年を機に京都モデルフォレスト運動(森の恵みを受けている府民みんなで京都の森を守り育もうという京都府の取り組み)の趣旨に賛同し、2009年度から京都府相楽郡和束町で「三洋化成の森」づくり活動を行っています。
地元の和束町や京都府山城広域振興局、公益社団法人京都モデルフォレスト協会、京都森林インストラクター会にもご協力いただきながら、従業員とその家族らのボランティアで伐採体験や遊歩道整備などの活動を実施しています。「三洋化成の森」づくり活動の実施回数については、2022年度は新入社員研修も含めて合計3回(のべ参加人数:164人)でした。
このほか、公益社団法人京都モデルフォレスト協会の森づくり基金に資金を提供し、和束町での間伐などの森林整備事業に役立てています。2022年度の実績は、間伐面積2.4 ha、CO2吸収量増分10.6トン CO2/年でした。

活動場所:京都府相楽郡和束町湯船地区

棚田保全活動

サンケミカル株式会社では千葉県の二子棚田でお米作りを行っています。毎年4月末頃に田植えを行い、毎月草取りをして8月末~9月上旬に稲刈りをしています。収穫したお米は活動に参加した従業員に配布するほか、地域のこども食堂にも寄付しています。2022年度は、活動した棚田の面積は400㎡、コメ収穫量は270kg、のべ参加人数は71人(実施回数:14回)でした。

寄付(国内)

当社は、三洋化成の各事業に要望のあった事柄や当社が自主的に行いたい寄付などについて、三洋化成社会貢献財団を通じて行っています。

寄付金

(単位:百万円)

※横スクロール出来ます。

年度 2018 2019 2020 2021 2022
社会貢献支出 総額 24.0 39.9 24.2 36.4 34.9
項目別寄付額 1.化学を中心とした学術振興への支援 14.4 17.0 14.8 27.0 14.1
2.人材育成への支援 0.8 2.2 3.1 0.3 2.3
3.京都を中心とした芸術、文化等の保護活動への支援 1.1 1.5 0.5 1.0 4.1
4.環境保全活動への支援、協力 1.1 11.0 1.6 1.6 1.5
5.各国、各地の社会ニーズに応じた社会貢献活動への支援、協力 6.6 8.1 4.2 6.5 13.0
  • 2019年度までは三洋化成単体、2019年9月以降は一般財団法人三洋化成社会貢献財団の支出額
    (2019年度は三洋化成単体と一般財団法人三洋化成社会貢献財団の合計額)

パラリンアートを支援

一般社団法人障がい者自立推進機構が運営する「パラリンアート」のオフィシャルパートナーとして障がい者アーティストの自立を支援しています。「パラリンアート」とは、芸術的表現を通じて障がい者の社会参加と経済的な自立を推進する活動です。

海外の関係会社

主な支援活動

中国

三大雅精細化学品(南通)有限公司(SDN)は、環境保護活動として、2023年5月に会社近くの公園でゴミ拾いなどの清掃を行いました。

タイ

サンヨーカセイ(タイランド)リミテッド(SKT)は、2022年9月に洪水で被害にあった村人や関係者らを支援しました。

マレーシア

SDPグローバル(マレーシア)SDN. BHD. (SDPM)は、ジョホール州の近隣海岸にてGo Green活動として清掃活動を行いました。

その他にもさまざまな支援活動を行っており、今後も海外現地において社会課題の解決に取り組んでいきます。

SDN付近の公園で清掃

タイの洪水による被災者ら支援

SDPMの近隣海岸で清掃

寄付活動

2022年度も、海外の各関係会社は近隣の学校などへ寄付を行いました。

SDNは中学3年生の受験生に、約2万元分の受験復習資料を約80セット寄付

SKNは地元南通の高校に、大型液晶ディスプレイを贈呈

SKTは脳性まひ専用の病棟建設に寄付