TOP INTERVIEWトップインタビュー

 

平素より格別のご高配をたまわり、厚くお礼申しあげます。2023年3月31日をもちまして、当社第99期の事業年度を終了いたしましたので、ここにその概況をご報告申しあげます。

今後とも一層のご支援、ご協力をたまわりますようお願い申しあげます。

代表取締役社長

 

 

 

Q 2022年度の事業環境についてお聞かせください。

A 化学業界におきましては、為替相場は米欧の利上げ等による急激な円安進行後、米欧の景気減速懸念や日銀の金融緩和策の修正等から一転して円高方向に推移し、また原油価格は世界的な景気減速懸念と供給不安から価格上昇下落双方の思惑が交錯し方向感のない動きになる等、事業環境は予断を許さない状況にあります。

2022年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限が緩和され、個人消費や輸出に持ち直しの動きが見られましたが、サプライチェーンの混乱や原材料・部品の供給制約が続く等依然として厳しい状況となりました。世界経済は、米欧は金融引き締めを通じた景気減速懸念があり、中国は行動制限による景気下振れからの回復に力強さを欠いている中、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による資源エネルギー価格の高止まり・物価上昇等、先行き不透明な状況にあります。
 

 

 

 

Q 2022年度の業績について教えてください。

A 売上高は1,749億7千3百万円(前期比7.7%増)となりました。利益面では、営業利益は84億5百万円(前期比29.2%減)となりました。

上述の事業環境下における2022度の売上高は、原料価格上昇に伴う販売価格の改定等により1,749億7千3百万円(前期比7.7%増)となりました。利益面では、販売量の減少、販売費及び一般管理費の増加等により営業利益は84億5百万円(前期比29.2%減)、経常利益は99億1千8百万円(前期比22.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は56億8千4百万円(前期比15.2%減)となりました。

 

 

 

Q 新中期経営計画2025についてお聞かせください。

A 2025年度までの収益改善に向けた具体策と「ありたい姿」の実現に向けた持続的な成長の道筋を明示するため、「新中期経営計画2025」を策定しました。

当社グループは、2022年3月に経営方針 「WakuWaku Explosion 2030」を策定し、「環境と調和した循環型社会」「健康・安心にくらせる社会」「一人ひとりがかがやく社会」を実現するためのミッションとして「カーボンニュートラルへの貢献」「QOL(生活の質)の向上」「働きがいの向上」の3つを設定し、その実行に取り組んでまいりました。また経営方針では、2030年度における「ありたい姿」として、「全従業員が誇りをもち、働きがいを感じるグローバルでユニークな高収益企業に成長する」を掲げるとともに、「ありたい姿に向けた変革」のシナリオとして「基盤事業の見直し」「基盤事業からの展開」「新たな成長軌道」という3つの取り組みを掲げて努力してまいりました。

一方で、2022年度は外部環境の変化等により、当社グループも大きな影響を受け、その結果、上記の3つの取り組みの進捗にも若干の遅れが生じており、2023年3月期業績は期初計画未達となりました。

これらの状況を踏まえ、2025年度までの収益改善に向けた具体策と「ありたい姿」の実現に向けた持続的な成長の道筋を明示するため、改めて「新中期経営計画2025」を策定しました。

 

 

 

 

Q 利益還元についてお聞かせください。

A 当社は、連結配当性向30%以上をめどに、中長期的な配当水準の向上を目指しております。期末配当金につきましては、昨年12月に実施いたしました中間配当金と同じく、1株当たり85円とさせていただきました。これにより、当期の年間配当金は、1株当たり170円となります。

 

 

 

 

Q 最後に、メッセージをお願いします。

A 当社は、社是「企業を通じてよりよい社会を建設しよう」の実現に向けて邁進し、その結果としてステークホルダーのみなさまへの還元を充実させてまいります。今後とも一層のご支援、ご協力をたまわりますようお願い申しあげます。

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